『親愛なる僕へ殺意をこめて』9話ネタバレ感想「事件の全てが明らかに」

大人気ジャニーズ山田涼介さん主演ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』が2022年10月からスタートしました。

連続殺人犯を父に持つ主人公がまさかの二重人格。そこから驚愕の事実が発覚するまさかの連続、どんでん返しストーリーが楽しめるミステリー作品です。

11月30日(水)放送第9話(最終話)のネタバレ感想についてまとめました。

【注】記事中での記載は次の通り
  • エイジ  ・・・浦島エイジ
  • B一   ・・・エイジのもう1つの人格・八野衣エイジ
  • <エイジ>・・・エイジとB一が人格統合した人格

 

『親愛なる僕へ殺意をこめて』8話ネタバレ感想「誰が本当のLLなのか?」

2022.11.24

ネタバレ『親愛なる僕へ殺意をこめて』9話「事件の全てが明らかに」

浦島亀一の本当の姿

B一(山田涼介)はナミ(川栄李奈)に「LLの正体が浦島亀一(遠藤憲一)だった」と伝えます。自分が追い求めて来た復讐を完結させるつもりでした。B一と対面した亀一は、話を始めます。

亀一には、自分が存在していない感覚が常に付きまとっていたのです。それゆえ、動物を傷つけはじめ、そのうちに人間が対象になって行きます誰かを殺すことで、痛みを感じ、自分が存在していると実感できたのです

それも感覚が麻痺してしまい、さらなるアイデアが浮かんできたのでした。それが八野衣真(早乙女太一)を主人公とする「殺人鬼LLの物語」です。真の死をもって、痛みをもう一度感じたいと思っていた亀一でしたが、無駄でした。

あきらめきっていたところに予想外のことが亀一の前に起こったのです。それがエイジでした。エイジ(山田涼介)と交流を深めていくうちに、彼が二重人格であることに亀一は気づきます。エイジが二重人格であること、そして復讐という目的を持っていることを分かったうえで、亀一は受け入れます。

なぜなら、分にまた痛みを与えてくれる(=この世に存在していると感じさせてくれる)と考えたからです。愛情が深ければ深いほど、痛みも大きくなると思い、エイジを大切に育てて来た亀一。

そんな彼の前に現れたのが、京花(門脇麦)でした。15年前に亀一がしたことを模倣し、殺人を犯します。これを発端としてB一は最終的に亀一にたどり着きました。「素晴らしいエンディングだ」と亀一は称賛します。

そして亀一は、B一に自分を殺す方向へと言葉を投げかけるのでした。亀一にB一は銃口を突きつけます。最愛の息子に殺されることを夢見ていた亀一。B一はとうとうトリガーを引き、発砲!

その時にはもう浦島家に来ていたナミが心配して部屋に入って来ます。目にしたのは、B一と亀一の2人。どちらも生きていました。結局、B一は亀一を殺すという復讐を踏みとどまったのです。

その後、B一は警察に連行されます。しかし、LL事件は亀一の犯行だという確証をスマホに録音していました。

もう1つの殺人

裁判となります。<エイジ>は畑葉子(浅川梨奈)殺害の証言のために、証言台に立ちます。全容を明らかにするためには、京花の犯したもう1つの殺人に触れなければならないと切り出します。B一は「浦島エイジの殺人です」と。そして、京花が幼いころに住んでいた団地での出来事が語られます。

京花の狙い

「今からエイジくん、殺すね」と京花はエイジの耳元でささやきます。彼女が狙っていたのはB一とエイジの人格統合でした。人格を統合し、新しく誕生したエイジにLLを継いでもらうことが最終目的なのです。

とうとう京花はエイジに伝えます。本当のLLの正体は、浦島亀一だと。エイジはあまりのショックに愕然となります。さらに京花は、新しいエイジの誕生を期待して、拍車をかけます。

京花はメンタルクリニックで、こう教えられていたのです。『別人格が別人格だと気付いてしまうと、その人格は崩壊、消え去ること』『本来の人格にも影響が及ぶこと』『さらに新しい人格が誕生してしまう可能性があること』

これを聞いた京花はエイジ消滅作戦を実行したのです。エイジは後から生まれた、本来この世に存在しない人間だとトドメを刺すのでした。

<エイジ>とナミの接見

閉廷後に、ナミは<エイジ>と接見します。<エイジ>はすでに人格統合されていて、エイジとB一どちらも引き継いでいました。自分を救ってくれたエイジをずっと気にしていたナミは、エイジがすでにこの世からいなくなってしまったことを実感します。接見を終え、自動車に戻ると、1人涙するのでした。

もう1つの殺人にはさらに奥が

次の法廷では、<エイジ>が、京花一人ではエイジを殺せなかったと証言し始めます。エイジの消去に関わったほかの人物がいると!その人物とは「浦島エイジ自身」

そして京花の育った団地での続きが話されます。真実を知らされ、人格消滅したかと思えましたが、まだエイジは残っていました。京花の本当の目的に気づき、これを話し出します。

エイジは京花に、誰かに認めてもらい、受け入れてもらいたく、LLの息子ならと思っていたからだと突きつけます。

さらに、エイジにもB一にも拒絶されたため、また一人ぼっちになる不安があったのだろうとも。統合された新しい人格に自分を認めてもらいたかったのだろうとエイジは京花に話します。

エイジも同様で、京花の気持ちがよくわかるのでした。京花に出会い、救われたエイジ。だからエイジも京花を救い出してあげたいと思っていたのです。

彼ができることはただ一つ。京花を許してあげることでした。世界中が京花の敵になったとしても、自分だけは京花のみかたになってあげることしかできないと伝えます。死んでほしいと言うのなら、喜んで死んであげることしかしてあげられないと加えます。

徐々に意識が薄れていくエイジは、とうとう倒れてしまいます。こうしてエイジは消えて行ったのでした。

エイジの残したものは

法廷では、B一が疑問に思っていたことを口にします。LLを崇拝していた京花が、なぜLLを追い詰めるような情報をエイジに渡していたのか?京花のこの矛盾は、全て浦島エイジのためだったと<エイジ>は話すのでした。

B一の存在理由は、本当のLLの殺害。その復讐を果たすことができれば、B一という人格が消え、エイジが戻ってくるかもしれないとの推測を話します。

浦島エイジが戻ってこなかったのは、B一が復讐を完結できなかったからではなく、もう死んでしまったからだ、死んだ人間は二度と戻らないと<エイジ>は京花に突きつけるのでした。泣き崩れる京花。

今は亡き浦島エイジは、痛みを感じないようにして生きて来た京花に、もう一度、心の痛みを感じることを取り戻させたのです。

全てが終わり・・・

一年後、<エイジ>は刑期を終え、出所します。そこにはナミの出迎える姿がありました。ナミはエイジに渡そうとしていたアクセサリーを<エイジ>に渡し、自分も含め、スカルのいいなりになっていた女の子たちを守ってくれたことに感謝します。

他の人間を復讐のために利用することしか考えてこなかったB一でしたが、父・真とエイジは他人を助けたというすばらしさを語ります。

ナミは去り際に<エイジ>が耳を触るしぐさを目にして、エイジが<エイジ>の中で、きちんと生きていることを実感し、ほほ笑みます。<エイジ>は、大学に戻り、仲間と談笑。こうして平穏な日常が戻って来ました。

『親愛なる僕へ殺意をこめて』8話ネタバレ感想「誰が本当のLLなのか?」

2022.11.24

感想『親愛なる僕へ殺意をこめて』9話「事件の全てが明らかに」

とうとう最終回!法廷で事件が明らかにされ、やり切った感がありましたね~♪殺人鬼LLのゆがんだ自己承認欲求は私的にはどうにも理解しがたかったですが・・・。こんなねじ曲がったような人っているのかな?いたら、めちゃめちゃ怖いですね

このLLに心酔&崇拝していた京花も、経緯は違えど同じような境遇なのもちょっとハッとします。そんな京花に君が死んでほしいと言うなら、喜んで死んであげる」と言い、最後にはこの世から消えてしまうエイジ

このことがその後、京花に大切な人がいなくなってしまう心の痛みを取り戻させてくれたと分かったときには、思わず「エイジくん、すごい!」と思っちゃいました自分の命に代えても、殺人を犯しても何も感じていない京花に人間の心を取り戻させたのは印象的です♪

京花の言葉でエイジが消去されてしまったかと思ったら、最後にはB一とエイジが統合されて、B一の中にエイジの記憶が残った<エイジ>に変化したことにはちょっとホッとします。

エイジがこのままこの世から消えて亡くなるのはあまりにも寂しすぎます。きちんとエイジが生きた証が残っているのは救いです。それが分かるシーンでは、良かったと思えました。

『親愛なる僕へ殺意をこめて』8話ネタバレ感想「誰が本当のLLなのか?」

2022.11.24



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